バルコニー
【ばるこにー】分類 : 建物・構造
「建物の壁面から張り出した床に、手すりなどのついたスペースで、屋根や庇のある場合をベランダという」などと説明されることが多いですが、不動産の広告では屋根のあるなしにかかわらず「バルコニー」と表記されていることがほとんどのように思われます。
通常は屋外部分となりますので専有面積には含まれず、専有面積 ○○.○○㎡ バルコニー面積○○.○○㎡ と分けて表示されます。分譲マンションでは、バルコニーはあくまで共用部分なのですが、実際にはその住戸の人だけしか使用できないので、「専用使用部分」という分類になります。
また、火災時などの避難通路を兼ねていることが多いので、その場合には物置など避難の妨げとなるような物品を置くことはできません。
左上写真の中央にある隣戸のバルコニーとの間を仕切っている隔板(へだていた)は、叩けば簡単に割れるようになっていて、火災時などに玄関から避難できないときには、この隔板を割って隣のバルコニーに避難するようになっています。
右上写真のバルコニー床にある銀色のふたを持ち上げると下階に梯子が下りるようになっていて、これを「避難ハッチ」といいますが、やはり火災時などの避難設備です。自分の部屋にこの避難ハッチがない場合には、「非常の際には、ここを破って隣戸に避難できます」などと表示してある隔板の方向に避難していけば、避難ハッチや避難ハシゴなど避難器具のあるバルコニーに出て、下階に避難できます。