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ランニングコスト

【らんにんぐこすと】

分類 : アパート経営

建物・設備などを維持・管理・運用していくための費用のこと。これに対して建物の建設や設備の購入といった初期費用をイニシャルコストといいます。

借入金の利子は別として、アパート経営でのランニングコストで大きいものは、固定資産税などの税金・共用部分の水道光熱費や清掃代・火災保険料などがありますが、忘れてはならないのが修繕費です。

お部屋の入退出があった場合の内装修繕は当初よりかかりますが、築後10年を過ぎた頃からエアコンや給湯器などの設備の故障が目立ちはじめ、外壁の洗浄や塗替え、廊下や屋根(屋上)の防水工事など多額の費用がかかってきます。

建物が新しいうちはふつう家賃も入居率も高くて収入は安定していますが、やはり、築後10年を過ぎたあたりから入居率が低下し始め家賃も当初より下げなければならなくなってくるのです。

つまり、収入に不安が出始めるころに、ちょうど支出も増え始めるということで、この時になってあわてないためには、アパート経営を始める前に、綿密な事業収支計画を立て、無理な借入等は極力避けることが最も重要になるでしょう。

その中で注意すべき検討項目が、家賃の減額率と借入金利の設定です。事業計画時に低金利だからといって、長期固定金利の水準ではなく変動金利の水準に近い金利を設定したり、建築後何十年経っても家賃収入が低下しないような事業計画は、絶対に避けなければなりません。

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