アスベスト

石綿【せきめん・いしわた】と呼ばれる非常に細い天然の鉱物繊維のことで、古代エジプトではミイラを包む布として使われるなど古くから燃えない繊維として珍重されてきました。建物では、耐火被覆材や断熱材・内外装材などに使用されている場合があります。肺がんや中皮腫などの原因になるとされ、現在では一部を除きその製造・使用等が禁止されています。

住宅の購入や賃貸のお部屋探しをされている方にとってはたいへん気になるところですが、不動産業界の法律である「宅地建物取引業法」では、不動産の売買・賃貸借契約を締結する際には、宅地建物取引業者（売主や仲介者等としての不動産会社）は買主や借主に対して、「建物について、石綿の使用の有無の調査の結果が記録されているときは、その内容を説明する」こととされています。